| 執筆者について chacottesさん 1.アフリカからの手紙 2.お茶工場に行く 3.お茶を買う |
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(2) お茶を買う 午後4時。いよいよお茶工場に向けて出発することになった。どんなお茶を作っているのだろう。だいたい工場は、どこの資金援助なのかな。紅茶を作っている話は聞いたことが無いから、やっぱり普段みんなが飲む、あの、こーいお茶にするための中国風の緑茶なのだろう。だとすると、やっぱり中国の技術指導かな… まだ暑い。日差しも強い。そろそろ一年で最も暑い季節が始まる。 お茶工場のあるファラコの村は、シカソ市から車で1時間程度のところにあるらしい。シカソからファラコを通りブルキナファソのボボ・ジュラソまでをつなぐ道路の拡張舗装工事が開始されたばかりで、今は、道はあまりよくない。沿道、幅員拡張のために巨大なマンゴーの木がいくつも切り倒され、その木を村人が斧で解体している様子をしばしば目にした。炊事用の薪にでもするのだろう。なんとなく、バッタの死体に群がる蟻、を連想させた。 ファラコに行くためにはニジェール川の支流をいくつか横断し、巨大な林を通りぬける。林は、オルレアンのブルボン家の保存林を髣髴とさせるし、小さな鉄橋から見下ろすニジェール川の支流も、どこか日本の山のようだった。アフリカ、しかもマリとは思えない光景。セグー地方では砂漠化の進行が問題となっているのに、シカソでは緑が豊富にあった。 いよいよ工場が近づいてきた。茶畑が始まる。 …広い。 …でも、これ、ほんとにお茶? 茶樹が低い。多分、高くてもせいぜい60−70cm位。これじゃぁ摘むのが大変そう…人手が安いからいいのかな…。葉は大きめで、幅が広い。品種は何だかわからない。もっと勉強しておけばよかった。 日本の茶畑のように、綺麗に木を刈り込んでいない。ただ、背の低い木が、延々と繋がっている。マンゴーの木が、定間隔に植えられている。多分、アフリカの強い日差しをさえぎるためだろう。 茶畑の向こうに、平屋建ての建築物が見える。あれが、お茶工場だという。いくつも棟がある。 工場の入り口付近とおぼしきあたりに車をとめた。車から降り、長いすに寝そべっているガードマンらしき人に話し掛けてみる。 「アニソゴマ(こんにちは)!」 オマールがまずバンバラ語で話し掛ける。次に会話はフランス語に戻った。 「あのー、お茶工場、見学したいんですけど…」 「今日はだめね。休みだから。月曜日においでよ。」 「あの、でも私たち、週末だけここに遊びにきていて、月曜日にはセグーに帰っちゃうんです…」 「でも責任者いないの。みんな休んでるよ。週末だからね。」 「えーーー!! そしたらせめてお茶だけでも買えないんですか? わざわざセグーから来たのにぃ…」 粘る私たち。経験から、交渉すればいろいろ道が開けることがあると知っているため、それでもしつこく話を続ける。 「うーん。売店も閉まってるね、今日は。月曜日いらっしゃい。」 …だから月曜日いないんだってばぁ!!! だめだ、このお兄さんは。 粘ったおかげで、なんとか生産されたお茶の殆どはバマコからどこかに輸出(?)されているらしい、ということと、2種類のお茶を作っているらしい、というところまでは知ることができた。 「どうもありがとう。 アミチェ(どうもー)!」 後ろでオマールが笑っている。 「Chaco、バンバラ語覚える気ないでしょ。」 いつもこうやってからかわれる。 バンバラ語で、どうも、とか、じゃぁね、を意味するらしい表現は、本当は『イミチェ』に近い発音なのだが、私はフランス語の『Amitie(友情)』に似ていると覚えたので、いつも『アミチエ』と言ってしまうのだ。 「…今度はバカンスのときにでも来るんだね。仕事してると、週末しか来れないから。」 うーん、そうだねぇ。でもバカンスだったら、マリじゃなくてもっといいところに行くよなぁ…(でも、これは口には出していえない) とりあえず、今度マリに行くときは必ず時間をとって『平日に』ファラコのお茶工場に行こうと心に決めた。 そして、できればバマコにあるらしいという『本社』にも行ってみたい。 「じゃぁ、シカソに戻ってせめてお茶を買って帰ろう!!ね、ウマール。」 「市場は明日ね。今日はもう遅いから。明日の朝つれてってあげる。」 …結局一日一つのことしかできないらしい。アフリカだからね、ここは。 というわけで、翌日の朝はシカソの市場(マルシェ)に行くことに決定。そこで、絶対お茶を買うのだ。それで、そのあとマムロンにのぼるの… ( chacotte ) |
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